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禁煙外来

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禁煙治療(ニコチン依存症の治療について)

愛煙家受難の時代

タバコの害が大きく取り上げられるようになって、どれぐらい年月が過ぎたでしょうか?
喫煙している人だけでなく、副流煙による喫煙していない人の健康障害についても問題とされ、2003年からは健康増進法に受動喫煙防止義務が定められています。

駅前や公共施設からは灰皿が撤去され、路上における喫煙禁止条例もほとんどの市町村で制定されています。また、タバコ税の増税により、タバコ代が一箱1,000円になる日も遠くありません。
喫煙者には受難の時代ともいえますが、よく考えて見ましょう。健康に害があるとわかっていて、高いお金を払ってなぜ人はタバコを吸い続けるのでしょうか?答えは明らかです。そう「ニコチン依存症」というある種の薬物中毒なのです。タバコをやめることが出来ないのは、意思が弱いからではなく、病気なのです。

ニコチン依存症は病気


△図1

図1はニコチンの作用(タバコを吸ったとき)=人の頭の中で何が起きているか?を示したものです。ニコチンは肺から吸収され速やかに脳にあるニコチン受容体というたんぱく質にくっつきます。ニコチンのくっついた受容体はドパミンという物質を出します。このドパミンが放出されることが快感となり喫煙を禁止されると、ドパミン不足になりいらいらするという理屈です。このニコチンに対する依存性を他の薬物と比べた結果を表1に紹介します。

アンフェタミンはいわゆる覚せい剤です。ニコチンはヘロインやコカインについで依存性の強い薬物です。芸能人が再三薬物中毒で検挙される覚せい剤や大麻よりも依存性が強いのです。
自分の意思だけでやめられなくてもあたりまえです。だから治療が必要なのです。

薬物 多幸感 精神的依存 身体依存
ヘロイン 3.0 3.0 2.9
コカイン 3.0 2.8 1.3
アンフェタミン 2.0 1.9 1.1
大麻 1.9 1.7 0.8
LSD 2.2 1.1 0.3
エクスタシー 1.5 1.2 0.7
たばこ 2.3(3) 2.6(3) 3.0(1)

△表1

ニコチン依存症の治療


△図3


△図2

ニコチン依存症の治療には幸いいい薬があります。それが「チャンピックス」という薬です。チャンピックスはニコチン受容体に結合し、タバコから体内に吸収されたニコチンの働きを抑えます。このため、チャンピックスを飲んでいるとタバコを吸っても美味しい、気持ちがよいという感覚が失われます。一方、ニコチン受容体に作用してドパミンを放出させるので、タバコを吸わないことによるいらいら感も出ません。(図3)禁煙治療の具体的スケジュール例を図2にお示しします。

初回診察日から3ヶ月間で治療は終わります。チャンピックスの副作用は吐き気、頭痛、不眠などです。副作用も服用中続くよりも服用初期だけの場合が少なくありません。ただしメンタル不調で治療中の方は注意が必要です。必ず医師に、服用中の薬を伝えてください。

費用はニコチン依存症のみで通院された場合3か月間で合計2万円足らずです。(診察料、薬代をすべて含みます)高血圧や糖尿病で通院中の場合、診察料(初診料、再診料は通常の診察で計算)は不要になるので3割負担で数千円安くなります。

タバコを吸っているだけではニコチン依存症の治療はできません。また、未成年者で禁煙したくても残念ながら今の健康保険では治療できません。またニコチン依存症を健康保険で治療できる医療機関も限られています。詳しくは当院院長か、かかりつけの医療機関の主治医に相談してください。


△図4

最後に

これまで何度か禁煙を試みたものの失敗してしまったあなた、ヘビースモーカー、チェーンスモーカーなのでどうせ無理だろうとあきらめているあなた。そのような人のほうがチャンピックスを使った禁煙療法が効果的です。
お小遣いを他の趣味に使いませんか?部屋や車が汚れなくなりますよ。ホタル族と呼ばれ、周囲の目を気にしてたばこを吸う自分自身を見つめ直してみませんか。一度考えて見ましょう、真剣に。